続編

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直輝「前菜をお持ち致します」 直輝に続いて、ユキも厨房に行く。 ユキは準備された前菜のお皿を持って、ダイニングルームに行こうとする。 直輝「ユキ」 行こうとするユキの手を直輝は掴む。 ユキ「何?」 直輝「俺が行く」 ユキ「大丈夫だから」 直輝「無理だ」 ユキ「大丈夫だってば!」 直輝「無理するな!」 ユキ「優しくしないで!」 直輝は、掴んでいた手を離す。 ユキ「今は…優しくしないで」 ユキは、前を向くと、前菜を持って出て行く。 直輝も前菜を持って、後に続く。 直輝は、ユキの前に出ると、希保と琉生の前に前菜を置いた。 ユキは、致し方なく、英一の前に置く。 3人が食事を始め、直輝とユキは再び並んで控える。 …気持ち悪い。 ユキの息が乱れていく。 3人を見ると、楽しそうに話をしていた。 琉生は、ユキと目を合わせようとはしない。 英一「それで、二人はいつ籍を入れるんだ? 式が先か?」 酔いも回って、英一は上機嫌だ。 希保「お互いのために、早い方がいいわよね?琉生」 琉生「あぁ。任せるよ」 気のない返事をしながらも、琉生は希保に作った笑顔を向けた。 .
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