続編

65/92
前へ
/207ページ
次へ
琉生は、ユキを抱き締めたまま、耳元で囁く。 琉生「ユキが、自分の事が大嫌いでもいい。 その代わり、俺が一生好きでいる。 ユキが苦しい時は、抱き締めて、大丈夫だって言ってやる。 だから、お前は、ありのままのユキでいいんだ。 何も隠さなくていいんだ」 ユキも、泣き顔のまま、琉生を抱き締め返した。 ユキ「私が琉生を支えたいのに…」 琉生「余計なお世話だよ」 琉生は、優しく微笑むと、ユキに静かにキスをした。 唇が離れると、ユキはシャワーを止める。 ユキ「やっと、落ち着いて来た」 琉生「苦しくないか?」 ユキ「うん。身体洗っちゃおうかな…」 立ち上がろうとするユキの手を琉生は、引っ張る。 琉生「駄目だ」 ユキ「何で?」 琉生「俺が洗ってやる」 ユキ「はぁ!?」 ユキは、イタズラに微笑む琉生を突き飛ばす。 ユキ「そっちこそ、余計なお世話よ!」 琉生「いいから」 急に真面目な顔をする琉生に、ユキは、目を反らす。 ユキ「んっ!」 反らした瞳を捕らえられ、唇を奪われる。 そして、琉生の手がユキの濡れた洋服にかかる。 ユキ「ちょ、琉、生…。んっ!」 止めようとする手を琉生に押さえられ、浴びせられるキスの嵐 唇に 耳に 首筋に 胸 ユキ「琉、生!だっ、だめ!」 ユキだけ脱がされ、琉生は着崩れたYシャツ。 ユキ「だめだったら! お医者様が、妊娠初期は控えなさいって…」 琉生「充分、控えてる」 優しく潤む琉生の瞳に完全に捕らわれた。 琉生の触れるところ キスをするところ 舌が這うところ 全ての傷が消えていくようだった。 ユキ「琉生…。大好き」 琉生「バカだな…」 ユキ「何で?」 琉生「我慢しようと思っていたのに」 ユキ「…え? うそ…、んんっ!」 ユキは、琉生を中に感じて、琉生にしがみつく。 ユキ「琉生…。あ、んっ…」 琉生「優しくするよ、ユキ…」 …愛してる。 .
/207ページ

最初のコメントを投稿しよう!

74人が本棚に入れています
本棚に追加