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咲「じゃあ、お邪魔しま~す」
家の中に入って、みんな足を止める。
咲「えっと…これは…」
真央「何、この散らかった部屋。
空き巣にでもあったの?」
琉生「いや…、ユキがいないと部屋が散らかって。
今帰って来たとこだったから」
翔は、腕時計を見る。
翔「始めましょう」
有無を言わさずに黙々と手を動かし始める執事たち。
咲「真央さん、ベビー用品、開けよう!」
真央「はいはい」
こうして、ユキと赤ちゃんを迎える準備が始まった。
そしてまた、チャイムの音が響く。
琉生「今度は誰だ?」
琉生が玄関を開けると、作業服を着た男たちが立っている。
「こんばんは。月島琉生様ですね。
大神奏様より、お届けものです。
こちらに、サインを」
琉生は、言われるがままサインする。
「では、取り付け工事を始めます」
琉生「工事?」
「すぐに終わりますので」
そう言うと、作業服を着た男たちは散らばった。
男たちは、色々な所に目星を付けると、カメラのようなものを付けていく。
そして、程なくして作業が終わった。
琉生「防犯センサー?」
「はい。使い方のご説明を致します」
琉生「あ、あぁ」
奏のやることは、いつだって想像を越える。
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