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沐浴を終えて、リビングに戻ると、いい香りが立ち込めていた。
ユキ「わあ、いい匂い!
お手伝いします」
翔「大丈夫ですよ。
もう出来上がりますから」
達也は、テラスにテーブルを出して、セッティングをしている。
しばらくすると、バラバラと集まりだす。
咲「翔、ただいま。
ごめんね~、仕事じゃなかったら、手伝えたのに」
翔「お疲れ様でした。
大丈夫ですよ。もう準備終わりますから」
真央「達也は?」
翔「テラスでセッティングをしてもらってます」
蒼井「ねぇねぇ、赤ちゃんは?」
ユキ「こっちですよ」
リビングの端に移動してきたベビーベッドの中で、みんなで、覗き込むと、赤ちゃんは寝ていた。
ユキ「お風呂に入って、疲れたのかも」
蒼井「赤ちゃん、落っことさなかっただろうなぁ?」
蒼井は、琉生の顔を見る。
琉生「指導者がいたからな」
蒼井「指導者?」
ユキ「翔さんが、教えてくれたんです」
蒼井「執事くんが?
へぇ~…。隠し子でもいるのかな?」
咲「いません!」
蒼井「え~?
いたらいいのにな~。
そしたら、咲ちゃん、執事くんに愛想尽かして、僕のもとへ来るでしょ?」
翔「ご安心を。いませんよ」
微笑みながら、翔は咲に手を差し出す。
翔「咲、こちらに。
蒼井様の傍にいると、危険です」
蒼井「危険~?もう、なにそれ~?」
その時、玄関が開き、奏達が入って来る。
琉生「奏。出産祝をありがとう」
奏「お前らは何かと、不審者にやられるからな」
琉生「これで安心だよ」
奏「あぁ。
それから、今日は妻の、りおも連れてきた」
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