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琉生「俺たちの、赤ん坊の名前は…」
みんなが微笑みながら、次の言葉を待つ。
琉生「俺たちの、赤ん坊の名前は…
いぶき 」
奏「“イブ”の夜に起きた“奇”跡で…」
蒼井「いぶき、か」
りお「可愛い!いい名前!」
りおは、自分のことのように、嬉しそうに笑うと、奏に笑いかける。
奏「そうだな。いい名前だ」
榊「きっと、これからも、沢山の奇跡を起こしてくれますね」
みんな、ベビーベッドを囲むと、いぶきを見る。
すやすやと眠る、いぶきの頬を、咲が撫でる。
咲「いぶきちゃん」
ピクッと動いたが、眠り続けていた。
蒼井「乾杯~!」
突然の大声に、みんなは振り返る。
蒼井「だって、お腹すいたんだも~ん」
琉生「確かに」
真央「そうね。
幸せオーラだけじゃ、お腹はいっぱいにはならないわ」
りお「ユキちゃん、いっぱい食べないと、母乳出ないからね!」
ユキ「はい!」
みんなは、再度、乾杯をした。
りお「でも、やっぱり可愛い~!
赤ちゃんって、見てて飽きないよね?」
ユキ「はい。
りおさん、今後も色々教えて下さい」
仁「やめとけ、やめとけ。
りおが、いい見本になれるとは思えねぇな」
りお「お兄ちゃん!」
りおさんは、頬を膨らませて、怒ったような表情でさえ、可愛いい。
奏さんが、りおさんに敵わない理由、分かるな。
その時、騒がしさからか、いぶきの泣き声が響く。
たまたま、ベビーベッドの周りにいた男性陣は、あたふた。
りお「やった!
いぶきちゃんが起きた~!
ねぇねぇ、ユキちゃん、抱っこしていい?」
ユキ「もちろん!」
仁「おいおい、りおで大丈夫か?」
りおは、仁に向かって、あっかんべ~をして、いぶきを抱き上げた。
りお「よしよし、いぶきちゃん」
「ダアッ!」
りお「ん?」
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