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ユキは、さっき来たばかりのホテルに着く。
このホテルに来なければ…
月島のパートナーを断ってれば…
あの男に会わなかったのに…
「ユキ!」
聞き慣れた声に、ユキは笑顔を向ける。
ユキ「社長~!」
社長は、薄ら笑いを浮かべて、ユキに近付いて来る。
ユキも、社長に駆け寄る。
そして、社長の少し離れた後ろに現れた人影を見て、ユキの足は止まってしまう。
何で…
その人影は、誰かを探しているようだった。
ユキ「社長!早く行こうよ~!」
ユキは、社長の手を引っ張る。
社長「分かった、分かった。
そう慌てなくても、夜は長いだろう?」
「ユキ!!」
ホテルのロビー中に響き渡るような声だった。
ユキは無視して、社長の手を引っ張りながら、エレベーターに乗る。
そして、エレベーターのドアを閉めようとした時、ドアは開けられてしまう。
ユキと月島の視線がぶつかる。
月島「ユキ、戻れ」
ユキ「残念。
プライベートには口出さない約束よ」
そして、エレベーターのドアは、ゆっくりと閉まった。
社長「月島の御曹司に気に入られるとは…」
社長はユキの肩を引き寄せる。
社長「これは、充分なお仕置きが必要だな」
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