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王様ゲームは、咲が真央にハグしたり、達也と蒼井がキスする羽目になったりと、おかしな展開になりながらも、盛り上がっていた。
蒼井「よし!これで終わりにしよう!
せ~の!王様だ~れだ!?」
みんな、それぞれ引いた棒を見る。
蒼井「やったあ!最後の王様は俺だ!」
蒼井の策略。
それに、たった一人、気付いている者がいる。
蒼井「じゃあね~…2番と5番がキス!
2番誰~!?」
翔「私のようです」
蒼井「じゃあ、5番は~!?」
ユキ「…私、です」
月島は、固まる。
そして、咲も真央も…
ユキ「もう終わりにしませんか?
新しい飲み物をお持ちします」
真央「そ、そうね」
翔「私は続けても構いませんよ?」
咲「翔!?」
翔は咲の耳元で、囁いた。
翔「ご安心を。必ず、邪魔が入ります」
咲「邪魔?」
翔「はい」
翔は、ユキと向き合う。
ユキを見つめて、ユキの顎を取った。
ユキ「か、翔さん!?」
耳まで紅くなるユキ。
そして、翔とユキの顔が近付いていく。
月島「ユキ!」
翔とユキは止まる。
ユキは、月島を見る。
月島「喉が渇いた。何か持って来い」
ユキ「え…、今…」
達也「飲み物でしたら、私が」
月島「わざわざ、蒼井家の執事の手を煩わすことでもない」
蒼井「…ぷっ!あはははは!」
蒼井は、笑いを堪えきれずに笑い出す。
蒼井「いやぁ、面白いよ、お前」
月島「何がだ?俺は喉が渇いただけだ」
蒼井「分かった、分かった。
いいよ、ユキちゃん。何か持って来てあげて」
ユキは残念そうに肩を落とすと、厨房へと行った。
咲「そうだったんだ」
翔「はい」
月島「何が?」
真央「ま、私は薄々分かってたけどね」
月島「だから、何がだ?」
達也「いいフォローを入れたつもりだったんですが」
蒼井「いや、ナイスだったよ」
月島「お前ら、俺の分からない話をするな!」
蒼井「お前の話だよ」
蒼井は笑いながら、月島の肩に手を置いた。
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