繋がらなかった想い

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月島のもとに残れば、私のせいで、月島に悪影響が。 あの社長を選べば、一生、あの社長の言いなりに…。 月島「おい」 ユキは、はっと気付き、月島を見る。 月島「コーヒーって、何度も言ってるだろ」 ユキ「申し訳ありません」 ある日の朝食時、メイド姿のユキは月島に言われて、コーヒーを淹れる。 月島「何かあったか? 最近、いつもそんなじゃないか」 ユキ「ご心配には及びません。 お気遣い、ありがとうございます」 月島は、ユキを見る。 月島「本当か?」 ユキ「はい」 月島「今日、夕方、会社まで迎えに来てくれ。 帰りに買い物がしたい」 ユキ「かしこまりました」 月島「また連絡する」 ユキ「はい」 出来れば、一緒にいない方がいい。 ましてや、外を一緒に歩くとなると、あの男の目に止まりやすくなる。 ユキは、目を伏せた。 どっちにしろ、そろそろ答えを出さないと、あの男が痺れを切らして動き出し兼ねない。 月島を送り出した後、ユキは仕事に追われた。 それでも、夕方までには全て片付け終える。 ユキは、ハンモックに揺られながら、月島からの連絡を待つ。 ユキがウトウトした頃、ユキの携帯がなる。 ユキ「もしもし」 月島「迎えを頼む」 ユキ「かしこまりました。 ただ今、伺います」 ユキは、ハンモックから降りた。 .
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