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蒼井「これは?」
月島「違う」
蒼井「これは?」
月島「違う」
二人は蒼井邸に来ていた。
何台ものパソコンや、大型スクリーンのある特別な部屋で、二人はパソコンの画面を見つめている。
パーティーの参加者名簿から、男性全ての写真が画面に表れる。
何百人のパーティーの参加者は、ほとんど男性だ。
気が遠くなるくらいの作業だった。
途中、部屋の扉をノックする音が響く。
翔「失礼致します。
お嬢様から、蒼井様に渡すようにとお預かりしました書類をお届けに参りました」
蒼井「あ!そうだった!頼んでた仕事の資料だ!」
翔は、月島を見て微笑みながら、お辞儀をする。
蒼井は立って、翔の前に行く。
そこで、翔と蒼井は話し出してしまう。
月島は、パソコンで、次から次へと勝手に写真を流す。
これも違う。
これも。
そして、ある男の写真に手を止める。
こいつだ!
間違いない!
写真だと分かっていても、この顔にイラつき、パソコンを払い落としたくなる。
駄目だ。
このパソコンがないと、ユキが探せない。
月島は、画面の顔を睨んだ。
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