ユキを求めて

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榊「どうしたんですか?」 翔「月島様の大事な方が、龍神会の方の元にいるのかもしれないのです」 榊「穏やかじゃありませんね」 翔「龍神会と言えば、確か大神様が壊滅状態にしたと伺ったのですが」 榊「確かに、若が潰しました。 ただ、末裔が残って、好き放題している動きがあります。 ウチの若い者も被害に。 りおさんも狙われています」 翔「そうでしたか」 榊「ただ、若の我慢も限界です。 抗争は間逃れないでしょう」 翔「大神様に狙われたとなれば…」 榊「まあ、確実に消されるでしょう。 若に加勢する方々も、なかなかの方々ばかりです」 翔は呟くように言う。 翔「ユキが巻き込まれる可能性もある、ということですね…」 榊「まずは、本当に、その方が龍神会の方にいるのか探りを入れる必要があるかと」 翔「そうですね」 榊「ただ、龍神会となると、素人が手を出していい相手ではありません」 翔「しかし、」 榊「若の許可がもらえれば、私が確かめて来ましょう」 翔「可能な限りで、お願い致します。 くれぐれも、無理のないように」 榊「ご心配なく」 榊は、電話の向こうで、にこやかに微笑んでいるのが想像出来た。 .
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