ユキを求めて

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数日後、榊から連絡が入る。 榊「翔さんから、頼まれた件ですが、残念ながら、ユキさんは、あの男の元には、いらっしゃいませんでした」 電話を受けた月島は、溜め息をつく。 月島「そうか。ありがとう」 榊「しかし、収穫が。 あの男、ユキさんを脅していたことが分かりました。 ユキさんは、今までのことをバラされると、あなたに迷惑がかかると考えて、あなたに嘘をついたようです。 あの男を愛してる、と」 まるで、心臓を捕まれたような苦しさを感じて、月島は言葉をなくす。 榊「大丈夫ですか?」 月島「あぁ。…馬鹿だな」 俺が、そんなことに、そんな男に屈すると、本気で思ったのか? お前に守られるなんて。 馬鹿だな。 一番、馬鹿なのは俺で 未だに、ユキの幻を見る。 必ず探してみせる。 必ず連れ戻す。 そして、もう離さない。 .
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