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温泉で、すっかり温まった月島は部屋を暗くされ、ベッドに入る。
ユキ「眠れそう?」
月島「ああ。身体が温まった」
ユキ「そう」
ユキもあくびをする。
月島「お前はどこで寝るんだ?」
ユキ「どこって…自分の部屋、かな」
月島「駄目だ」
ユキ「何で?」
月島「何でもだ」
ユキ「何それ?…分かったわよ」
ユキは、簡易ベッドをクローゼットから取り出して、月島のベッドの横にセットする。
ユキ「これで満足?」
月島「まあいいだろう」
少し不満そうな月島を横目に、ユキは簡易ベッドに入った。
月島「ユキ」
ユキ「何?」
月島「寒くないか?」
ユキ「人の心配してないで、休んで」
月島「…こっち、来ないか?」
ユキ「!?」
ユキは、うるさく騒ぐ心臓の音を無視するかのように、淡々と答えた。
ユキ「嫌よ。襲う気でしょ?」
月島は鼻で笑う。
月島「まあな」
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