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いきなり女の用心棒は杖を掲げる。その途端、この村の範囲だけの上空に黒い雲が発生する。
〓アスラ〓
「競泳教団は普通、水属性の聖歌を使うんやけど風属性つまり天候を操るということは貴族だな!!」
≪宗派共栄圏≫にいる住民の中には「聖歌」という超常現象的なものを操る者たちがいる。≪機巧共栄圏≫の人間にとってはそれは超能力や魔術、魔法と呼んでいる。彼らの領土で流行している漫画、アニメ、ゲームなどでそういう類いの用語があり、その用語の意味や内容と似すぎているからだ。
≪宗派共栄圏≫は様々な属性ごとに分類された宗教団体が数々ある。しかし天候をつかさどる風属性の宗教団体がいない。しかし各宗教団体には「貴族」と呼ばれる特権階級の住民がいて彼らだけが風属性の聖歌を操ることができるのだ。
〓アスラ〓
「そりゃー駐在さんたちは全滅する訳やで!! そーときたらワイも負けてられへん!! 体育対戦術の奥深さを見せたるわ!!」
アスラは戦斧を構える。
〓女の用心棒〓
「≪宗派共栄圏≫の武闘派――武道真価学会のパクリものごとき、私には効かない!!」
〓アスラ〓
「まー贋作であることは否定しないで。だがな、歴史は浅いかもしれんけどな!! 弱くはないで体育対戦術位相最終段階!!コード:アカシックレコー――バナナの皮!!」
アスラが一歩踏み出す。そこになんとバナナの皮があった。思わず踏んでしまった。そしてバナナの皮でこけてしまう。
相手が並みの実力者でないと踏んだのでアスラは本気出し切って短期決着を試みた。しかしバナナの皮でこけてしまうという顛末に至った。
〓女の用心棒〓
「アルゲンタヴィス!! 雷鳴雷撃!!」
雷雲から雷がアスラへと落ちた。凄まじい轟音をたてて。
見事に雷雲から落ちた雷撃が直撃したアスラは全身黒焦げになって地に突っ伏す。女の用心棒の勝利だった。
〓女の用心棒〓
「威勢がいいだけではこの私には勝てないぞ♪ それでは騎士団本部に連絡を入れて早速部隊を要請……」
女の用心棒が生活属性の聖歌テレパシーを唱える。これは≪機巧共栄圏≫でいえば携帯電話や無線機のようなものである。≪宗派共栄圏≫の軍本部に報告を入れる。
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