これが報いってやつか。

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おかしい。 痛い。熱い。意識が飛びそうなくらいに。 普通こういうのは、熱すぎると感覚が無くなるはずだ。 なのに感覚はいっこうに消えない。 意識が飛びそうだと何度思っても飛ばない。 何より。 死ねない。 苦しい。熱い。死にたい。 死にたいのに... 「な、何なんだよお前はあああ!」 今度は魔法で剣を作ったみたいだ。 俺の顔面に向かって飛んでくる。 早く俺はこの苦しみから解放されたかった。 たとえ解放された結果が死ぬ事でも構わない。 なのに。 剣は確かに俺の眉間を貫通した。 なのに。 死なない。死ねない。
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