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家族が死んで一人になった俺は、親戚を頼ろうとした。 しかし誰にも連絡が取れない。 葬式にも来なかった。 親戚なんて数えるほどしかいなかったし、今何をしているのかも分からない。 俺は学校に行かずにバイトした。 哀れみで採用してくれたのかもしれないが、そんなのはどうでもよかった。 とりあえず、その日の飯にありつければ良い。 何も考えないように生きた。考えたら思い出してしまう。 毎日を淡々と生きた。楽しい事なんてなかった。
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