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ある日友達が死んだ。車にひかれて。
親友だった。
女だったが明るく活発な奴だった。
自分の家に住むかとも言ってきたが断っていた。
異性だから、なんて理由じゃなくて。今はなんとかなってるし、迷惑かけたくなかったんだ。
あいつはいつも俺の家に弁当を作って持って来てくれた。
いらないと言ったが、せめて昼だけでもとしつこかったから。
あいつが作った弁当は本当に美味かった。
その弁当を俺の家に持ってくる途中、事故にあった。
俺が親友と言えるのはあいつだけで。
何も考えないように生きても、結局は支えられていた。
たった一つの心の支え。
それさえも無くしてしまった。
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