第三話 至急生徒会室まで来い?嫌!

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「結月様会長の他に嫌いな人っています?」 いちごパフェを頬張りながら、俺は首をかしげた。 他に嫌いな人…? 「…んー?いないかな」 「あんなに悪口言ってくる人とかいるのにですか?」 「んー?どうでもいいというかなんというか…、嫌いにはならないかな?」 「ほら、やっぱり結月様って鈍い」 「えー?どこがー?」 話が読めません、高林君。 まるで俺の何歩も先を見てるみたい。 「そのうちわかりますよ。そのうt」 その時、放送が鳴り始めた。 先生が誰かを呼び出すときに使うあの音が響き渡る。 『あー…結月葎、至急生徒会室まで来るように』 …今のは会長の声だったね。 また俺、なんかしちゃったみたいです。
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