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「そうだ。非公開にしておけと言われたが…一人くらい話しても問題ないだろうと思ってな。
理事長はその転校生をだいぶ可愛がってるらしいからな…そこで人あたりの良さそうなお前に…とおもったわけだ」
「でもさ、仕事はしなくていいんじゃなかったのー?そんな重大そうな仕事絶対ヤダー」
俺は口をふくれあがらせてそっぽ向いた。
一番最初に仕事しなくてもいいっていったのはバ会長だし。
断っても…、いやだめだ。さっきと同じことを繰り返すことになる…。
また盛大にため息をついた。
「まぁ、もういいけどさ…。取り敢えずある程度仲良くしてけばいいんでしょ?」
「そういうことだ。よろしく頼む」
「…いちごみるく」
俺はぼそっとそう呟いた。
会長はその言葉が聞こえたらしく、きょとんとした表情をしたあと…吹き出した。
「ぶはっ!くくく…っ。わかったわかった…いちごみるく…な?くくく」
「………いちごみるくは正義だよ?それがわからない会長がおかしいんだ」
「はいはい。んで、それだけでいいのか?」
いちごみるくの他に…?
んー…
「部屋のソファー」
「は?あれが欲しいのか?」
「ほしいっていうか…あれ自由に座る権利頂戴」
あのフカフカは気持ちよかったし…いくらでも座っていたいと思ったくらいだし。
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