第四話 生徒会の仕事は絶対やりません。

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「俺の頭撫でる人なんて会長だけだよー?バカなのー?」 と皮肉たっぷりに笑顔を向けて手を払い落とす。 俺はすぐに懐くような犬じゃないんだもんねー。 なのに会長は楽しそうに笑ってる。 ……よく笑う人だなぁ。 「まぁ、迎えに行けばいいんだよね?その……ささ……転校生を」 名前なんだっけ? ………忘れた! 「笹崎来世だ」 「そうそうその子。可愛いかなぁ」 チワワ君だったら俺どうしよう。 あちこちお世話しちゃいそうだなー。 「手出すなよ?」 そんな俺の気持ちを察したのかすかさず念を押された。 む、手をつなぐのもだめかな。 あー、でも……。 「理事長の甥に手を出したら俺退学になっちゃうよー」 折角チワワ君達が頑張ってくれたんだし、それは避けたいよねー。
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