第五話 生徒会の皆は色々濃すぎます。

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そう言った俺を面食らったかのように生徒会メンバーは凝視するけど、どうでもいいよね。 「でも、こんな俺のために何人ものチ…じゃなくて、子達が頑張ってくれたから、信用できません、はい、じゃさよなら。はできないよ。だからそこで提案ー」 「…いいだろう、葎。話してみろ」 会長がそっと頷いて許可をくれた。 むかつく人だけどやっぱりきちんと人の話を聞いてくれる。 …むかつくけどね! そこで俺は皆に自分の今考えた案を出した。 1、生徒会メンバーがこの部屋で仕事をする時間はこの部屋には特別な用事がある場合以外は来ない。 2、俺がもし仕事をするとしたら一人で出来る仕事しか絶対受けない。 3、学園の情報などが書かれている書類には触らない見ない。 4、全校生徒には生徒会補佐であることは隠し、会長と同室なのは権力もあって格闘技もできる会長ぐらいしか監視役がつとまらないからということにする。 それで生徒会の皆さんには。 1、信用しなくてもいいけれど、俺がどんな人物なのか偏見なしに考えて欲しい。それでちょっと信用するもよし、絶対信用しないもよし。 2、生徒会が表立って俺を批判するような真似はしないでほしい。証拠が揃って無実が証明されたのにも関わらず、生徒会が俺を虐めたりしたら色々と問題が生じる…はず。 3、俺に与えられた仕事の邪魔だけは決してしないでほしい。 珍しくたくさん喋って疲れちゃったな。 いちごみるく飲みたいー…。 「…まぁ、ちょっと無理があるものも何個かあると思うけど。俺の意見はこんな感じ。俺を認めてくれなくてもいいから、生徒会の地位が危ぶまれる行為だけはやめてほしいかな? 今までみたいに全校生徒の前で俺の悪口言ったり、俺の名簿がなかったり、無視したり…。中には俺のこと信用してくれてる人もいるから」 「ちょっと待ってください」 「?」 そこで俺の話をおとなしく聞いていた副会長が口を開いた。 「確かに無視や悪口などしてしまったことはありますが…名簿は初耳です」 「そうだよー!」 「それにその案ちょっと君をしたに見過ぎな気がするしー?」
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