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「確かに貴方のことを信用していいかどうかまだ見かねてますが、その案ですと私たちは貴方のことを理解することすらできないと思います」
副会長はメガネをくいっと上げてため息をついた。
なんだよ、頭悪いって言いたいの?
これでも成績はねーっ!
なんて怒っても仕方ないよね、無理があるのはわかってるし。
ていうかこの案は君たちに関わりたくありません感ダダ漏れだと思うしー。
「そうだな、蓮衣(レイ)の言うとおりだ。お前は放課後必ずこの部屋に足を運べ」
「えー」
「毎日いちごみるく出してやる」
「仕方ないなー」
いちごみるくが毎日…うわ、なんて幸せ!
会長見直したよーっ。
なんて感激してると、会長もため息を吐いた。
だから幸せ逃げるってば。
「取り敢えず、言いたいことはわかったがお前の案のほとんどは却下だ」
「ぶー、折角即席で思いついたのにー」
「取り敢えず自己紹介しませんか、聖夜」
「あぁ」
えー、君たちみたいな可愛くない子の名前なんて知りたく…はいごめんなさい、睨まないで会長。
「まず私からですね。生徒会副会長の渡辺蓮衣(ワタナベレイ)、三年です。
趣味は読書と弓道です」
「僕は生徒会会計の源南那(ミナモトナナ)とー」
「同じく会計の源那央(ミナモトナオ)だよー!」
「「双子で二年生☆仕方ないからよろしくしてあげるー!」」
「…三日、月…綾(ミカヅキアヤ)。三、ね…ん。書、記」
「んーと、俺は結月葎、二年でーす。えっとー好きなものはチワワといちごでー、嫌いなものはそこのバ会長だよー」
「おい葎」
「口がすべっちゃったなー」
「…お前部屋に戻ったら覚えとけよ」
もう既に背中がブリザードです会長様。
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