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「あー、悪いな、笹崎」
「いえ」
短調にそう担任に返すと、転校生は周りを少し見渡した。
「笹崎来世です。何卒よろしくお願いいたします」
「席は・・・悪いな、神代の後ろだ」
担任が頭を抱えて、本当に申し訳なさそうにそういった。
その言葉を聞いた神代君が急に立ち上がる。
・・・朝から元気だなぁ、この人。
「そんな転校生俺は認めない!!!」
「うるせぇ」
担任のチョーク攻撃!
神代君は10のダメージをうけた!
(精神的な)
・・・そんなアホなことしてる場合じゃないんだよねぇ。
この人に校内案内するんだよ?
目立つしでかいし小さくないしでかいし、目立つし目立つし目立つし目立つしっ!
大型犬には興味ないの!しっしっ!!
なんて心のなかでてを払ったところで現実は変わらない。
転校生君が席に座ると、いつも通りのホームルームが始まった。
・・・あぁ、憂鬱。
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