第六話 不思議君な転校生、その名は・・・なんだっけ?

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「大丈夫。俺、結構力持ちだし、ね?」 なんて首をかしげてかおちゃんの頭を優しく撫でれば、かおちゃんは顔を真っ赤にしてたくさん頷いてくれた。 …首とれちゃうよ? そんな行動も微笑ましくて好きだけどね。 チワワ君だーいすき。 「えっと、それじゃ、また」 「うん。授業頑張ってねー」 さてと。 かおちゃんの後ろ姿を見送ってから転校生をみる。 綺麗な髪してるのに鼻血がついてちょっと勿体ない。 「よいしょっと」 図体に似合わず重いなー、転校生。 背中にしょって歩き出すが、結構重い。 背中きっと血だらけだなぁ。 てゆーか鼻弱いのかな。 いろんな疑問を抱えながらしょってあるくこと5分。 目的地である保健室にたどり着くと、扉を足で開けた。 行儀悪いけど、両手塞がってるし、仕方ないよねー。 「今日は患者が多いな、厄日k…ッチ」 保健室担当の先生は俺を見るなり舌打ちしてそっぽ向いた。 なれっこだけどね。
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