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「奈央のお父さん、凄いよね!
感激しちゃった。地元に残る組としては年中無休、24時間やってる図書館なんて。本当コンビニみたいだよね。図書館と、併設してコンビニが進出するとかいう話だよ」
「そうなんだ」
「活気でるかなあ?
嬉しいよね!」
「今それで父ちゃん苦労してんだ。なんのためにそんな苦労するか分からない」
唯は地元に残ると言う、進路を選んだ
地元のJAに就職が、決まっている
JAの信用金庫の窓口業務
「奈央のお父さん本当すごいよね。頑張って欲しいな」
「そか。うちの父ちゃん頑張ってんだね」
「そだよ、娘の奈央が無関心でどうすんの?」
「無関心なんかじゃないよ。
…ただ、最近、うちに帰ってくるのは深夜だし。どんどん痩せてる…」
「無関心じゃないのか。
なんだ、良かった。お父さん、きっと奈央や家族に支えてもらって頑張れてると思うよ」
「うん、わかっているけど……
父ちゃんが無理することはないと思うよ」
「大丈夫よ、一人また一人って奈央のお父さんを支持する人が増えているから」
「そうだといいけど…あと数ヶ月で私はここからいなくなる。からだから…心配してもしきれないし
ね…」
「そだね。奈央はいなくなるんだもんね」
唯は寂しそうに、視線を落とした
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