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「そうみたいね、ってさ。
俺の父さん心配してたぞ?奈央の父さん大丈夫かって」
「知らない。大丈夫なんじゃん」
つっけんどんに答えたら今までニコヤカだった卓巳の表情が変わった
「奈央さ。もう少し家族のことに関心持てよ。お前のお父さん偉いと俺は思うよ?」
「…なんで?卓巳に説教されなきゃいけないのよ。
もう数ヶ月しかいないし、来春からは東京だからそのことで頭一杯だから…。」
「今の奈央、好きじゃない」
卓巳はそれだけいうとチャリを軽快にこんで行ってしまった。
なによ、なんで卓巳にいろいろ言われなきゃいけない?
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