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分艦隊が作った穴に侵入し、後続の艦隊が後ろに続いて傷口を広げる。
「撃て、撃て、撃て! 照準など定める必要はない。ひたすら撃ち続けろ!」
ハスティは席から立ち上がって叫んだ。
咆える少将に驚いたかのように帝国の艦艇は王国艦隊の攻撃を避けようとする。
穿った穴を第4艦隊の陣形が貫通した。
そして艦隊は反転して敵を包み込むような形に陣形を広げた。
半包囲された防衛第4艦隊は砲火の中で死の舞踏を踊り狂った。
攻撃を避けようとして隣の戦艦と衝突を繰り返す。
混乱が広がり、秩序は遠いどこかに失われた。
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