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遠いどこかにユグドラシルという大陸があった。
その大陸には多様な文化があり、大陸公用語のルーン語の他にも地域や民族ごとの言語が併存している。
大陸北部は寒冷で山と湖が多く、南部は乾燥していて平地が広がっており、湖は少ない。
周囲は海に囲まれているが、不思議なことに船の建造技術は低い水準である。
そんなユグドラシル大陸の秩序は音を立てて崩れ、今では過去の存在となった。
大陸全土を支配するルーン帝国に対し、各地の諸侯は独立を宣言したのだ。
原因は財政難の帝国が諸侯から免税特権を剥奪したことだ。
諸侯は同盟を結び、各地の戦線で協力して戦った。
帝国は諸侯連合との戦いに敗れ、独立を承認した。
しかし戦火はやむことはなかった。
独立国家となった諸侯が、新たな大陸の覇者を目指して戦争を始めたのだ。
宣戦布告と停戦を繰り返し、独立戦争終結から200年以上たった大陸暦324年、大陸は2つの陣営に分かれて独立戦争、もしくはそれ以上の大戦の渦中にあった。
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