1人が本棚に入れています
本棚に追加
夏善杜に情報提供してもらったところで、雄二は思った。"トイレに突入しよう"と。
それから5分後、雄二は完全防備なスーツに身を包んでいた。理由は「トイレの扉を開けた時に悪臭にやられないようにするため」だそうだ。しかし、実におかしな格好である。業務用マスクを二枚つけ、その上から害虫駆除に用いられる防虫スーツを来ているのだ、家の中で、しかも、トイレの前で。だが、本人はそのことに気づいていない。いや、もしかしたら気づいているのかもしれない。
そんな雄二を見ている夏善杜の手には携帯があることをみなさんはご存知だろうか。知っている訳がないか。すまぬ、いらんことをきいてしまい。まあ、とりあえず夏善杜の手に携帯があることは頭の片隅にでも置いておいて欲しい。
と、まあ、夏善杜は雄二を病院に連れて行こうか迷っていた。彼があのアホなスーツを着はじめてから。
夏善杜に心配されているとは思っていない雄二はトイレのドアノブに手をかけた。
ドンッ!
鍵がかかっていて開かない。
……………………
「おーい!いるのかー?」
……………………………
返事なし!
よし!こうなりゃヤルコトハタダヒトツだ!
と、いうわけで再度「とぉつにゅゅゅー !」!!
ドカーンバーンドーンピカッ!バババーン
…………………
最初のコメントを投稿しよう!