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これは、昔のお話し。
あるところに、人並み外れた『妖力』、『霊力』、『神力』、『魔力』すなわち四大力を持った青年がいた。
彼は更に人の目には見えない者、すなわち【妖、霊、神、魔物】が見えた。
彼は有能で、とても優しい青年だった。しかし、彼には、欠点があった。
それは、『孤独』だった。孤独は彼の話し相手になり、彼の恋人になった。
だが、彼はある日こう思った。「そうだ、このまま孤独に暮らすなら人に見ざる者と友人になればよいではないか」
彼は自分の血と唾液を溶かした墨で、人に見えず者に勝負しては自分に負けた者に名を書かせた。
書かせるさいに彼はこう言った。
「これからお前と私は友だ。困ったことがあれば、いつでもお前を呼ばせて貰う。
しかしお前も困ったことがあれば私を頼れ、なんせ私は【友人師】なのだから……」
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