妖医者と最後の患者

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「やばい!遅刻する!」 『遼、ご飯は?』 「今日はいいよ。」 『そう、いってらしゃい』 「行ってきます~!」 俺は、婆ちゃんに手を振って学校に向かって走った。 因みにリクは、仔犬になって婆ちゃんに家で飼うというかたちで許可を貰い今は、俺部屋でゴロゴロしていると思う。 ハァハァハァ 「つ、着いた。」 決死の思いで、走ってなんとか遅刻せずに学校に着いた。 [あ、遼じゃねーか昨日どうしたんだよ?先に走って帰るなんて。] 一瞬、誰かわからなかったけどすぐにわかった。 「あ、あぁ悪い弥彦ちょっと用事があってな。」 こいつは、[神崎弥彦](カンザキヤヒコ)俺がこの学校に来て初めてできた友達で家族思いの優しい奴だ。 [そうか、でも次先に帰る時は声掛けろよ。] 「あぁ、悪かった。」 俺と弥彦は、学校に入って教室に向かった。 {おぉ!遼じゃん何日ぶりだ~?} どこからか、聞いたことのあるような…ないような…声が… 「……疲れたせいかな?幻聴が聞こえる…」 [大丈夫だ俺も聞こえる…]
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