3…高校入学

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4月。 今日から私は、桜高校に入学する。 桜高校は、体育館の入口から入場すると言うシステムは無く、職員の先生達が誘導し、席へと案内してくれる。 私と百合は隣同士になり、ソワソワしてる。 なぜなら百合が、ある人を探す為に後ろを振り向き、キョロキョロしているからです。 「ちょっと百合…。」 「何よ。」 「恥ずかしいから、前見てよ。」 「あんたも探しなさいよ!」 逆に怒られた私…。 「もぉ…。」 はぁ…とタメ息を吐いた時、百合が私の肩をバシバシ叩いて来た。 痛いです…百合さん。 「いたよ!久我先輩!!」 ドキッ! 「どどどどこ!?」 「動揺し過ぎ。」 百合にからかわれながらも、それをスルーして教えてもらう。 「右側の列が2年生だから、右から3列目の前から4番目。 見付けた?」 「あ…居た。」 「良かったね。」 「でも、やっぱりモテるのは変わらないね。」 少し肩を落として前を向く私に、百合は笑った。 「覚悟はしてたでしょ?」 なんて。
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