5人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんかなんか、正義と龍之助の命が、ヤバいらしいのよ。狙われてるって」
「は?何言ってんだ彩葉。電波にやられたか?」正しい反応だ。
「ちょっと何よそれ失礼ね!!あたしはちゃんと正常よ!!ねぇ、城ヶ崎さん、こいつに説明してあげて」
そう言われて、城ヶ崎は何故か椅子から立ち上がると、龍之助を真っ直ぐに見つめて、相変わらず感情の無い声で告げた。
「荻原龍之助、命、危ない。情報はこれしか伝えられない。でも、狙われてる。注意、して」
「………って言われても…なぁ?」龍之助は苦笑して、僕に同意を求めた。ああ、分かるよお前の言いたいことは。
「…城ヶ崎、悪いが証拠も無いのに信じることは出来ないと思うぞ」
僕が彼女に代弁してやった。
「何で」
無垢な目で見つめられる。どうにも、僕はこの目に弱いらしい。
「何で…って言われても。さっきのだって、偶然かもしれないだろ?」偶然で爆弾が仕掛けられる学校等あるのだろうか。
「偶然、違う。今のは、このクラスのある生徒が、故意にした行為。貴方を殺す為に」
「……じゃぁ、聞こう。何で僕と龍之助が狙われてるんだ?誰に?いつから?颯士は狙われてないのか?」
「……情報の伝達は制限されてる。だから、これ以上言えない。でも、姫宮颯士は、命、狙われてない。大丈夫」
益々訳が分からん。
最初のコメントを投稿しよう!