◆第1章◆

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「なんかなんか、正義と龍之助の命が、ヤバいらしいのよ。狙われてるって」 「は?何言ってんだ彩葉。電波にやられたか?」正しい反応だ。 「ちょっと何よそれ失礼ね!!あたしはちゃんと正常よ!!ねぇ、城ヶ崎さん、こいつに説明してあげて」 そう言われて、城ヶ崎は何故か椅子から立ち上がると、龍之助を真っ直ぐに見つめて、相変わらず感情の無い声で告げた。 「荻原龍之助、命、危ない。情報はこれしか伝えられない。でも、狙われてる。注意、して」 「………って言われても…なぁ?」龍之助は苦笑して、僕に同意を求めた。ああ、分かるよお前の言いたいことは。 「…城ヶ崎、悪いが証拠も無いのに信じることは出来ないと思うぞ」 僕が彼女に代弁してやった。 「何で」 無垢な目で見つめられる。どうにも、僕はこの目に弱いらしい。 「何で…って言われても。さっきのだって、偶然かもしれないだろ?」偶然で爆弾が仕掛けられる学校等あるのだろうか。 「偶然、違う。今のは、このクラスのある生徒が、故意にした行為。貴方を殺す為に」 「……じゃぁ、聞こう。何で僕と龍之助が狙われてるんだ?誰に?いつから?颯士は狙われてないのか?」 「……情報の伝達は制限されてる。だから、これ以上言えない。でも、姫宮颯士は、命、狙われてない。大丈夫」 益々訳が分からん。
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