第二話

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「で……でか……」 「………。」 目の前にドーンとたたずむ巨大な城を前にして、固まる帝斗と俺。 もうなんていうか……現実とは思えないほど馬鹿デカイ。 東京ドーム何個分とか言ってる場合じゃない、けた違いだ。 「二人とも、ここがシーラ大陸1の都、セイラーンの、セイラーン城だ」 「今から、王様に挨拶に………って、あの、聞いてます?」 「…あぁ、はい。大丈夫です、すいません。」 ここは異世界ここは異世界と自分に言い聞かせ、とりあえず正気を保つ。 隣の帝斗はまだぼーっとしているが。 「では、私達に着いてきて下さい」 イオさんはそう言うと、巨大な城の門の前に立っている兵士らしき人に、なにか合図をした。 それに、兵士は敬礼し大きく腕を挙げた。 「う、わっ!」 同時に、大きな地響きがして、地面が軽く揺れる。 それに驚いてバランスを崩して転けそうになる帝斗を、間一髪で助ける。 ゴゴゴゴゴゴと、大きな地鳴りと揺れがやむ頃には、巨大な門は開いていた。 「いっつも思うけど、この門そろそろ作り直して欲しいよな。」 「地鳴りと、地響きうざいですもんね」 その前に近所迷惑だろと、言ってやりたかったが自重した。
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