高一の二学期より始まり

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      『市橋君、ほら起きて!』       『ん…』       あれ?俺…ってかここドコだっけか…       『授業始まるからコレ運んで頂戴!』       ドンと渡されたのは数枚のプリントをホチキスで止めてあるプリントの束…       あ…、そうか       俺、先輩からのストーキングから逃れるために次の授業の準備兼ねて社会科準備室に来てたんだった       ふと周りを見渡すと、先程まで隣にいた女は既に居なかった       『ほら、ぼんやりしてないで行くわよ』       先生に促されて重たい荷物を持ちながら教室に向かう       そして予鈴が鳴るとほぼ同時に教室にたどり着いた       『はーい、席ついて!    授業始めるわよー!』       教卓にプリントをどさっと置いて席に戻ろうとすると、通りざまに       『おい、笠木先輩昼に来たぞ』       予想を裏切らない報告をゲンちゃんから頂きました       『やっぱな…』       しかし何で、こうも午後一の授業って眠いんだろうか…       駄目だ…、無理!!       たった15分の仮眠じゃ寝足りん!       我慢は体によくないので、ここは欲求に従いおやすみなさい…         .
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