高一の二学期より始まり

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      ■■■棗side■■■       学校一のモテ男「市橋陸」       この子に兄貴はいないらしい…       やっぱり関係ない「市橋」だった       少し気持ちが楽になった       それに女たらしと言うわりには噂よりも案外おとなしく見える       私も態度改めてあげないとな…       『読むなら三国志なんてどう?』       『三国志?あの登場人物が無駄に多くて話し長い中国の歴史のやつだろ?』       『三国志や水滸伝、あと日本の戦国時代の話しならゲームにもなってるから馴染みやすいんじゃない?』     『いや、俺はいい…    弟が無双シリーズや幻想シリーズやってっけど、どうも俺には合わなくて』       弟君はやってんだ…       弟君とは話し合いそうだな       『そっか』       薦めてもそう返されるとこれ以上かける言葉はない       無理にこの子と会話する必要もないし       再び読書に集中し始めると、スっと隣に人の気配       チラっと横目で見ると「市橋陸」が三国志(マンガ)を読み始めた       ってか読んでんじゃん!?       .
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