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付き合っては別れ、付き合っては別れる
それは俺にとっては日常茶飯事の事で
誰と付き合い始めても、誰と別れても
日々のスクールライフには何ら変わりなんてない
『おーっす陸!』
『よぉ…』
これが俺の毎日だから…
『お前Cクラスの前川さんと別れたんだって?』
早っ!
昨日の昨日でもう既に情報が広まるの早っ!!
『あのさ…、お前ところで前川さんとは…
ヤっちまったりした?』
『何もしてねぇよ…』
あの女は告って来た時が若干鬼気迫るものを感じたから下手に手ぇ出したら別れるのが面倒臭そうと踏んでヤルどころかキスもしなかった…
『そ…そうか…』
『ゲンちゃん露骨に安堵しすぎじゃね?
何、お前あの女狙ってたの?』
こいつは森絃(モリ ヒロシ)
中学時代からの腐れ縁でゲンちゃんと呼んでいる
『狙ってたって言うか…
気になってはいた子ではあるけど…』
『へぇ…、いつから?』
『そんなの、文化祭準備の時しか他クラスと交流する機会なんてなかっただろ!』
そうだった…
今年は学年主任の先生の意向でクラス各々で出し物をするはずだったのが一年生合同で出し物をする事になった
テーマは『環境』
身近かつ大人数で取り組める事と言う事で決まったのは、旧体育館を一年生貸切スペースとして空き缶やペットボトル
そしてダンボールなどリサイクル活用できる物を集めて迷路や遊具やお城などを作った
そうなれば当然他のクラスとの交流も自然とできてしまうワケであって…
そのせいで俺は一学期の頃よりも寄ってくる女の数が増えた…
面倒臭ぇ…
マジ学年主任の先生恨むぞ…
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