高一の二学期より始まり

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        人間を狂わせるのは金か異性かとはよく言ったものだ…         まぁ、ゲンちゃんは目まぐるしい嵐のような性格してるから次の授業で一眠りしたら今までのやり取りは嵐が去った後のようにケロっとなかったかの如くサッパリしてんだろうと思うからあまり深く考えるのをやめよう       それにしても…     さっきからポケットの中でバイブってるメールがウザすぎる…       一人で盛り上がって嘆いているゲンちゃんを無視して携帯を開く       (返信してないのに連続で6通も来てるし…)     2年D組の笠木先輩…       (面倒臭ぇ女…)       【どうして電話出てくれないの?】     そんなの面倒いからだっつーの       【私何か陸君の気に障る事したかな…】     無駄に多い電話とメールが非常にウザいです       【私陸君のためなら何でもするよ?    何か希望があったら言って欲しい】     先輩面倒なので別れたいっス…     しかしコレを面と向かって言ったところでまた『何で?』『どうして?』と泣きながら喚かれる事が目に見えてるんですよね…        うん、この手のタイプは別れ話ししても無駄に食い下がってこっちの要求を聞き入れないタイプだ     しかも先輩と来てるものだから態度がでかい!     それが更に面倒味に拍車をかけている     下手な別れ話しをかけても最悪ストーカー化する恐れがあるから別れたくても別れられない     だから相手にされてないと自覚してもらうためにメールはとにかく無視!!       そんなこんなしていたら予鈴が鳴った       そして授業が始まり     ゲンちゃんは一限目から速攻で眠り始めた…       『森っ!起きろっ!!』       先生の怒声が教室に響こうとゲンちゃんは起きませんよ…     何せこの眠り具合からするとまた朝4時過ぎまでゲームやってたんだろうな       だから先生、こいつを起こすのは諦めた方が授業になります       と、俺は言いたい         でも言わないけどね…       .
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