手に入らない、色

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「ねぇねぇ、水野さん!」 「はい」 吉井さん達…? 嫌な予感がする。 「あのさ、明日遊ばない?」 「はぁ…」 何を目論んでるの? 「ほら、休みの日とか一度も遊んだことないじゃない?一応寮母さん?の村瀬さんには了解もらったんだけど。」 「えっ!」 村瀬さんOK出しちゃったの!? ホントに吉井さん何を考えてるか読めない。彼女みたいなクラスの中心の人が私と遊びたい訳がない。 「服がないとかなら、買ってあげるからさ!」 「おぉ、里沙太っ腹!」 いくら私が孤児院暮らしで貧乏だからっていくらなんでも着る服ぐらいあるよ… 「吉井さん、行きます、明日。何時にどこですか?」
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