月がなくなってしまった日。

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あの日はとても寒く 早いといっていいほど雪が降り出していた。 俺達は当然 集会を行った。 だがこの日はいつもと違っていた。 雪のせいで視界も悪く道路も凍っていた。 危ないやんと思いながら走っているととなりがら[キキーーッッッ!!! ガッシャーーン]という凄い音が聞こえたと同時に[正樹さぁぁぁぁん!!!] という叫び声が聞こえた。 俺は 急いで止まり 横転したバイクに駆け寄った。 すると そこにバイクと共に横たわっていたのは正樹だった。 冷たい雪が倒れている正樹に降り続ける。 俺達は必死に正樹に叫び続ける[正樹!しっかりしろ!もうすぐ救急車が来るからな!!!] しかし 正樹から何の返事も返ってこない。 まさかと思った瞬間 俺の目から涙が溢れだした。 何年ぶりだろうか。 分からないくらい久しぶりだった。 涙でぐしゃぐしゃになった顔でまだ正樹に叫び続ける[月のお前がおらんようになったら誰が俺ら2人を抑えてくれるねん!!!俺ら昔から3人で一人やったやんけ!!!!] 隆史も同じように叫んだ[正樹。。。俺らをほっとかんといてくれ!!お前がおらな俺らはなんもでけへんねん!!!] 何分たっただろうか 救急車がやっときた。 その頃には正樹の体は固く冷たくなっていた。 そして 正樹は死んだ。。。まだ17歳だというのに。。。。。
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