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「沙織(さおり)~ ご飯だよ~!!」 沙織ちゃんの、ママの声がした。 「ママ、ごめ~ん! 美姫と、ご飯食べてきちゃった!」 「何よ… せっかく作ったのに、 いらないなら、先に言っといてよ!!」 沙織ちゃんのママの 少し怒った声が、一階から聞こえた。 沙織ちゃんは、ため息をついて 立ち上がり、部屋の扉を開けて もう一回、おっきな声でママに言う。 「ごめんなさ~~い」 扉をパタンと閉めて 沙織ちゃんは、 また おっきなため息をついた。
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