序章:キチガイ幼馴染みは突然に

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『うおぉぉぉぉぉ!!』 その宣言につられ、俺を覗いた他の在校生達は歓喜の声をあげる それはまるで、独裁者を打ち倒し自由を手にした国民のようだった。 いや、そんな事はどうでもいいんだ。まず、言わねばならんことは―― 「おかしいだろぉぉぉぉぉッ!!」  俺は思わず叫んだ。否、このおかしい状況に対して叫び、突っ込まねばいけないと思った。 普通に考えれば、校長が射殺されるとかとんでもない事件のはず、しかしこの連中は校長の死を喜んでいる。 ただ、この叫びに気づいたのは数人くらいで、それ以前にいつの間にか田中コールが上がり、それが俺の叫びをかき消したのであった。          ※ 「はあ……、もう訳わかんねぇ」 俺は教室で溜め息まじりにそう呟く。 あの後、田中コール続いたが教頭がわって入りどうにか田中コールは収まった。 そして、職員の一部は校長の遺体を埋めに、もう一部の職員は俺らを教室まで誘導したのだった。 というか校長を埋めんなよ……、立派な犯罪じゃねーか。
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