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「てか、お前なんで転校なんてしてきてんだよ!」
「それは……。まあ、ロシアでの用事も済みまして、それで日本に戻ってきたんですよ」
そして、俺がいるこの学校に入学したのか。
色々と疑問はあるが一番は――。
「親父さんはどうした?反対してたんじゃないのか?」
夜叉姫は「ああ、そういえば」と思い出す仕草をする。
「父様は半殺し――いえ、九割九部九厘殺しという名の説得をして了解を得てきました」
「親父さぁあああああああん!てか、ほぼ死んでんじゃねぇか!!」
「大丈夫です。父様は一厘残ってれば2日で復活しますので」
親子間であってはならぬ所業を淡々と語った夜叉姫には残悪感は皆無と言った様子だ。
というか自分のお父さんを三途の川見学ツワーにご招待の上にゴキブリ扱い。
どれだけ仲の悪い親子でもここまではやらないと思える。
この話題は置いといて、次の質問に入ろうとしたときだ。
「あー、すまん二人とも。話の途中すまないが一旦、終わらせたいんだ。話はその後、ゆっくりとしてくれ」
田中が話に入ってきたと言うよりは注意だろう。よくよく考えれば、帰りたい生徒も入るだろう。
俺と夜叉姫はすいませんというと元の持ち場に戻った。
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