霧の町

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宿屋についた。 中に入ると宿屋の主人らしい人物が、マスクをして新聞を読んでいた。 入る時に客の訪問を知らせる金がカランカランと響くと、新聞を読んでいた宿屋の主人はこちらを向き 「ごほっごほっ……いらっしゃい………ごほっごほっ……」と咳き込みながらも接客を始めた。 が年齢、種族、服装もバラバラな四人を見ると、どういう組み合わせなのかと考えているらしい。 「2部屋空いています?」 そうレンに聞かれると慌てて答える始末。 「あぁ、空いているよ……ごほっごほっ……」 「それじゃぁ、2部屋借ります!」 「ほら、鍵だ……ごほっごほっ…」 2つの鍵をカウンターに置き、宿屋の主人は新聞を読み始めた。 ゴホゴホと咳き込みながら読む姿にレンは心配しながら会話を始めた。 「おっさん大丈夫か?」 「あぁ……ごほっ…大丈夫だ……ごほっごほっ…」 「病気なら寝てた方がいいぞ!」 「ごほっ…安静にしていてもこの病気は治りはせん……ごほっ」 カウンターに張り付いているレンに和樹が声をかけた、と言うのもレンが2部屋の鍵を持っていたからだ。 「レン部屋に行くぞ」
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