3人が本棚に入れています
本棚に追加
「来年で成人を迎えるレディの発言とは思えないね」
「ハミィより年下のおちびちゃんに言われたくない」
人間の成人は20歳であるためハミィは19歳。
対するレオルはハミィの2つ年下の17歳。
成人にも満たない男女の活躍は、瞬く間に人々の耳を駆け巡るのだ。
「だからそのちゃん付け止めなさいっての」
またまたため息をつくレオルは、あきれた様に吐き捨てた。
しかし、それをおちょくり楽しむのがハミィ=レクトラス。
「捻くれちゃん。 おちびちゃん。 好みはおばちゃん」
「最後のは全力で否定させてくださいね。 全力で!」
目を細めで捲し立てるレオルに、ハミィは笑った。
二人は仕事のパートナーでもあり、最も親しい友人関係でもある。
名家の二男としてこの世に生を受け、何不自由なく幼少期を過ごしたレオルが、全てを投げ捨ててトレジャーハンターを志したのも、ハミィとの出逢いがきっかけなのだ。
その話はさておき、歩き続ける事2時間。
最初のコメントを投稿しよう!