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タンスの隣に吊るされているブレザーを引っ掴むと、スウェットから学校指定の制服に着替えた。
その間、端が少し曲がっている茶封筒は勉強机の上に据えておく。まぁ、勉強机と呼ぶにはおこがましい状態ではあるが。
机には、本やら音楽機器など様々な娯楽が広がっている。これでは到底勉強にはありつけない。
「そろそろ登校しないと」
時計の長針が六と七の間を指しているのが目に止まり、一人呟く。
肩掛けの鞄を持ち、再度一階に降りると、玄関に揃えてある黒いローファーを履いた。
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