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じゃあ行ってくるね、と言い残して学校へと向かう。今更急ぐ必要もなかったが、問題はそこではなかった。ユキである。
彼女はあまり気持ちを表に出さないが、あれは恐らく怒っている。三か月以上、ほぼ毎日彼女と会っているのだ。だいたいの予想はつく。
どうやってあの場で起きたことを説明しようかなー。ペダルを蹴りながらそんなことを考える。
偶々、道端でアイドルと会っちゃってさあ、とかで通じるだろうか。通じないだろうなあ。
もう、いっそのこと、僕が好きなのは君だけだぁ! というべきだろうか。いうべきだろうなあ。よし、言っちゃおう。
そういえば、あのアイドルいったい誰なんだろ。本気で見たことないんだけど。自分で有名とか言ってたし、後でユイに聞いてみるか。
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