彼女は告白している。

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 昼休み。いつものように外でコンビニの弁当を広げて食べていた。  今いる場所としては、鬱蒼と茂った草と校舎の間にあるベンチだ。  五月晴れの正午、夏が到来するまでにはまだほど遠く、学校指定のセイターとブレザーに身を包め、身体を震えさす。  だからと言って、教室でご飯を食べようとは思わない。  別に友達がいないとか、虐められているとか、そんな理由ではなかった。
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