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彼女もその楽しげな声が聞こえたのか「そうね」と頷く。そして、二人して学校を離れることにした。
帰り道、ユキが話し掛けてきた。
「そういえば、今日の課題プリンとはどうするんだ?」
「家で解こうかと思ってる」
本当は二人で解こうと言いたい所だけど、そんな勇気を僕が出せる訳がない。
「そうなのか。そ、それならさ。私のいぇ……ぁ……な……ぉ……か?」
「ん? 声が小さくて聞こえなかった。ごめんだけど、もう一回いってくれる?」
急に彼女の声量が下がった上に、下を向いてしまうので良く聞こえない。
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