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そんな事を繰り返して、ユキが突然手を止める。僕もそれに応じて押す手を止めた。
「こ、こここんな事を繰り返しても仕方がない。いいい一緒に入らないか?」
上目遣いで、彼女は僕を見てくる。それを聞いて耳たぶから蒸気が出そうなくらいに熱くなるを覚える。
「そ、そだね……。そうししよう」
言葉が震えて余計に恥ずかしくなる。
僕は傘で彼女を覆い、濡れていないかを確認して安心する。
だけど、彼女は見逃さなかった。
「ユウの肩が濡れているではないか」
怒っているのか、恥じらっているのか知らないが、どうしてか真っ赤なリンゴみたいに、ユキの頬が赤くなっている。
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