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「そよりも、だ。私の家に来るのか? 来ないのか? どっちだ?」
顔を近付けてくるので、思わず顔を後ろに反らしてしまう。
来い、と言っているのが、彼女の宝石みたいな目から伝わってくる。これは行くしかないよな?
「行こうかな。理解できない問題が沢山あるし」
「そうか。理解できないが沢山あるのか。仕方ない。助けてやろう」
嬉しそうに何度も頷く彼女を見て、なんだかこちらまで胸が踊る。
「所で、ユキの家って、どこにあるの?」
さっきからユキに引っ張られるまま歩いているが、ここら辺は、見た目からして高級住宅街である。
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